生みの親
作業療法の生みの親は、アメリカ人建築家ジョージ=バートンです。
彼は、順風満帆だった建築家をやめて作業療法を生むにいたるまでには、苦しみ、悩みぬいた人生がありました。
彼は、建築家として成功していたちょうどその頃、結核をわずらってしまいます。
そのながきに渡る闘病生活の中で、彼は多くの患者と交流し、作業療法の基礎となる想いを見つけます。
別の病気や障害を持っていても、接するうちにお互いが勇気付け癒され、彼は知らぬ間に苦しみを克服している自分に気づいたのです。
この体験がもととなって『レクリエーションや作業(日常生活の活動)は、心身を癒すものだ』ということを広めるにいたりました。
その後、多くの病院関係者や仲間に支えられ、『作業療法推進全国協議会』を発足。
正式に作業療法が誕生しました。
日本に到来
そして、昭和40年に日本に伝わり、日本における作業療法が始まりました。
作業療法が誕生して80年あまりが経ちますが、ジョージ=バートンの体験が無ければこの世に無かったことでしょう。
彼の純粋な思いやりが今でも脈々と受け継がれているのです。