作業療法士の資格を得るまでの道のり

差し出す作業療法士

作業療法士は、患者の身体と心のリハビリを行う職業です。
日常的な作業活動を通して社会復帰のお手伝いをするのですが、理学療法士との大きな違いは、身体面だけでなく、精神面な障害を抱えた患者さんにもリハビリをする事です。
作業療法士には様々な知識が要求され、その証として資格が必要なので、なりたいと思ってすぐなれる訳ではなく、ちゃんとした順序があります。
今回は、作業療法士の資格についてご紹介したいと思います。

資格を得るには

作業療法士の資格を得るには、国が実施する国家試験に合格しなければいけません。
ですが、作業療法士養成施設として認定されている学校にて3年以上通い、卒業をしなければ、受験要件を満たせず、試験を受けることすら叶いません。
作業療法士養成施設として指定されている学校とは、大学や専門学校を指します。
最低でも3年は通わなければいけないので、なりたいという強い意志が必要です。

必要な知識

国家試験は基本的に筆記試験であるため、ありとあらゆる知識の蓄えなければいけません。
生理学や臨床心理学、リハビリテーション医学等の一般な医学知識、作業療法に関わる専門知識が必要とされるので、3年という期間でみっちりと勉強しましょう。

試験対策

作業療法士養成施設として認定されているほとんどの専門学校や大学では、国家試験対策を行っています。
なので、本人のやる気次第でいくらでも対策の仕様があります。
毎年の合格率が80%前後なので、人によっては合格率が高いと考えるかもしれません。
ですが、学校を卒業した上で受験している点を考慮すると、高いかは一概に言えることではありません。
卒業をするからと言って驕らずに、試験を受けるその日まで勉強し続けましょう。

まとめ

3年以上の月日を費やして国家試験に合格し、作業療法士になる事が叶っても、それはまだスタートラインに立っただけにすぎません。
心身に障害を抱える様々な患者に合わせた、最適なリハビリ方法を自分で模索しなければいけませんし、対処法が全て効果を発揮する訳でもありませんので、学ぶ姿勢は常に持ち続ける必要があります。
作業療法士としてやりがいを感じるまで、長い道のりを歩かなければいけませんが、働くには絶対に資格が必要なので、目の前の目標として、取得まで頑張りましょう。

作業療法士に求められること|作業療法士になるには

足をあげる作業療法士

作業療法士という仕事は、人を相手に行うものです。
そのため、仕事の中で困難や逆境を感じる場面は幾度となく直面します。
非常に大変な仕事でもありますが、それ以上にこの仕事をやっていて良かったと思える瞬間も多く存在します。
これは、他のどんな仕事でも味わうことのできないものです。
やりがいや誇りといったものは、非常に大きな職種でもあります。
そんな、作業療法士になるためにはどんなことが求められるのでしょうか。
今回は、作業療法士に必要なことについて見ていきます。
これから、作業療法士になろうと考えている方は、ぜひ参考にして見てください。

求めらること

作業療法士などリハビリを仕事にする人は、患者さんをサポートし人生を支える仕事をしています。人を対象にしているため、人によって考え方や価値観が大きく異なっています。
そのため、その人にあったリハビリの提案や対応をしていかなければなりません。
作業療法士という仕事といえばのような、マニュアルはなく人によって、働き方が全く異なります。作業療法士はどんな仕事よりも形がなく、自分オリジナルを見つけていく必要があります。
よって、作業療法士にとって求められることは柔軟性になります。
作業療法士の仕事は、患者さんが求めること全てになるので、様々な知識や技術を身につけておく必要があります。
これは、作業療法士に限った話ではありませんが、作業療法以外の知識も積極的に学ぶ姿勢がなくてはなりません。
柔軟に、様々なシチュエーションに対応できる応用力を身につけるようにしましょう。

まとめ

作業療法士は様々な人と関わり合いながら、仕事をしていきます。
患者さんのニーズも高まり、様々な状況に応じて適切なリハビリ提案をしていかなければなりません。
そのため、作業療法士は人によってやり方や働き方が大きく異なり、自分なりの作業療法士を目指していかなければなりません。
柔軟に積極的に様々な分野を学ぶ姿勢が、作業療法士には求められるのです。
患者さんに合わせて的確なリハビリ提案をするためにも、オリジナルの作業療法士として地位を確立するようにしましょう。

作業療法士の大変なところ|作業療法士になるには

悩む作業療法士

作業療法士はという仕事は、多くの人と関わり合いながら進めていきます。
リハビリは人間を対象に行うものなので、相手のことを十分に理解していない務まらない仕事でもあります。
それぞれの人の症状や状態によって、提案するリハビリは変わってきます。
つまり、同じ仕事をすることは基本的にないということです。
しかし、大変な分だけ誇りを持つことができ、やりがいを感じる仕事でもあります。
今回は、作業療法士の大変なところについて見ていきます。
少子高齢化によって、需要が高まる作業療法士はどのようなところに苦労をしているのでしょうか。

大変なところ

作業療法士は患者さんと寄り添いながら、共に改善することを目指していく仕事です。
そのため、作業療法士は患者さんとの信頼関係が必要になるのです。
患者さんとの信頼関係を築き上げるには、コミュニケーション能力が求められてきます。
的確なリハビリを提案するためには、患者さんのことを深く理解してあげなければなりません。
しかし、考えていることや心の内を簡単に話してくれる人はそういません。
作業療法士と患者さんの相互理解が不可欠です。
リハビリというものは、すぐに効果の出るものではなく長期スパンで見ていきます。
徐々に効果が現れるので、患者さんも不安になるのでリハビリについて理解してもらわなければなりません。
様々な不安を抱えている患者さんに対して、どのようにリハビリの計画や今やっていることを説明していくかが、作業療法士の腕の見せ所になりますが。
目に見えないものなので、難しいのです。
作業療法士として、信頼して患者さんに付いてきてもらえるように信頼関係をしっかりと築き上げなければならないのです。

まとめ

作業療法士は患者さんとの信頼関係のもとで、仕事を進めることができるのです。
今やっていること、これからのリハビリ計画をわかりやすく理解してもうために、説明の仕方やコミュニケーションの工夫をしなければなりません。
リハビリは、目に見えないものなので、これまでの患者さんとの接し方やお互いの理解による信頼関係によって、付いてきてもらうしかないのです。
そのため、作業療法士は信頼関係を築いていくための創意工夫が大変な部分でもあり、やりがいの一つとも言えるでしょう。